2011/06/06

2011/06/04 GSChallengeで生涯初の路外スタック

2011/06/03~05
主治医から「運動して良し」と言われたばかりで3km歩くと息が上がるのに、今年もGSChallengeに行って参りました。林道を400台のBMW+αが駆け抜けるイベント、今年も昨年と同じく乗鞍開催…やっぱり無謀でしたか…多くの皆さまにご迷惑をお掛け致しました。先ずは心底からお詫び申し上げます。でもホンとに行って良かったです。今年も多くの出会いがありました。


06/01
ダート走行に備えてホイル交換です。Wunderlich特製フロント21インチにArthウェーブブレーキローター着けて装着したのは初めてです。乗り味が大きく変わるだろうとは思いましたが何とかなるでしょう…って感じで。前軸が19mm高くなるだけでサイドスタンド短いですが、荷物満載すれば倒れたりしないでしょう…。
6/05にイタリアンダイニング ラルゴツーリングチームが麦草峠を走って諏訪湖に抜けるというので、オーナーのナビにルートを入れついでに呑みに行きました。パソコン背負って地下鉄の階段登り降りは久しぶりでした。


06/03
前泊は昨年と同じく飛騨高山の「オークヒルズ」昨年は和風旅館「どんぐり邸」でしたが今年は「くるみ館」ツインのシングルユースでは勿体無いので、どなたか一緒に泊まって下さる方を…いらっしゃいました~こんなオヤジと同室で良いって仰る方が~twitterで知り合ってお友達になって下さった @Marlowe_yuyang さまですっ!
結構ダート走ってらっしゃいますし小生より余程テクニシャンな感じですのにGSChallengeは初参加だそうで…ディーラーからお住まいが遠くてイベントに誘われませんと、なかなかソロで参加なさるのは気後れしますでしょうね…。

金曜の朝渋滞が読めませんので、先日義援金をお届けした「輸入屋ビーマー」店主から頂戴した、共白髪タンデムTシャツお届けしがてらMarlowe邸にお迎えに上がりました。タイヤ前後新品おまけにフロントブレーキローター新品で止まらない止まらない、案の定キャンプ道具満載でパニアケース幅1m、すり抜けも所々で厳しい首都高を抜けるのに普段の倍程も係り、早出した割に多少予定時刻よりも遅れて10時過ぎてしまいました。

合流して折角キャラメルタイヤKaroo2(T)履いているから、ってんで自衛隊の演習場を抜けるダートの一般道を通るルートでタイヤの喰い着きを確認することになりました。小生のタイヤは新品から100km以上走りましたがMarloweさまの前輪は、まっさらな新品なのでビードを上げるのにフラットダートは好都合です。Karooはラジアルカーカスが寝るまでオンロード走行した方が良さそうですが、Karoo(T)はバイアスタイヤですからビードが上がりさえすれば、ということで…。

富士山スカイラインの登山ルートが開通したと話題になっておりましたので、周遊ルートを白糸の瀧方面へ抜けて…曇空で富士山の冠雪が頭を出していて雨も心配されましたが降られずに抜けました。国道139号線で本栖湖の東を抜けて、中央道甲府南ICへ。ここまでで結構なワインディングツーリングです。双葉PAで休憩もそこそこに…小淵沢の鰻店「井筒屋」へ。

白焼きが桶に入った蒲焼丼「特上」を戴きました。皮目むちむち身は箸で摘まみ上げるのが難しい程の柔らかさ。泥抜き完璧で山椒不要でした。実は7月に別の友達に誘われていて…中央道岡谷JCT方面の事故通行止め解除を待つのには贅沢過ぎる昼食でしたがフライングして良かったです。

長野道松本ICで降りて国道158号~安房峠道路(6/19まで無料でした)経由、高山市街を抜けて給油。Marloweさまは満タンになさいましたが小生は色気を出して10Lだけ…コレが後々悪い方に利いて来ます…。

宿に着いて部屋に案内して戴きましたが、母屋並びの「どんぐり邸」と違って「くるみ館」は荷物を持って上がるには大変そうな坂道を登った丘の中腹に…砂利舗装の所々が豪雨でえぐられていてチョッとねぇ思いましたが予行演習に登ってみることにしました。ふたりとも無事に登って部屋で荷物下ろして夕食に母屋に向かいつつ遺っているトレッドパターンが結構クッキリしていて、こういうラインを取ったのね~ってお互い考え方を披露…勉強になります。

夕食は母屋「森のレストラン」で本格フレンチ飛騨牛ロースステーキ込みのフルコースにして貰いました。悲しいかな貸切りです。シェフの腕は素晴らしいのに…不況って恐ろしいですね。テンダーロインステーキをひとつ追加してシェアして食餌終了…。
Marloweさまがキャンプサイトで誕生日を迎えられるので1日早いバースデープレートを頼んでおきましたら…Marloweさまブログ「1日早い誕生日

檜の風呂で初の裸の付き合い、くろもじアロマオイルの香りで満たされた別棟の浴室で、翌日のコマ図ツーリングルートってどんな感じ?とか。快適過ぎて湯中りしそうでした(笑
部屋に戻ってお互いのtwitterフォロアにリプライしたりして23時には爆睡。


06/04
Marloweさまが気付いて遮光カーテンを引いて下さったのに…トップライトから射し込む朝日で5時には眼が醒めてしまいました。昨年は夜明け前まで雨でしたが曇。入梅したのに超ラッキーです。
部屋風呂でシャワーも考えましたが掃除が増えるのも気の毒なので階下の浴室へ。熱めのシャワーで気合を入れて…フワトロスクランブルエッグとベーコン、ソーセージの洋朝食もパンが旨いので、ひと味違います。

シェフに教わった美女街道経由で無印良品乗鞍キャンプ場へ。エントリーしてゼッケン貰ってMotorradCentralに割り当てられたキャンプサイトに辿り着きました。懐かしい顔ぶれと挨拶して…テント設営に手間取ったりフロントフェンダーエクステンション外したりエア180kPaまで抜いたり(Marloweさまは200kPaに)で10:30スタートになってしまいました。順調に行けば昼食にもオケジッタスキー場跡地のゲレンデを登ったり降りたりするスキルチャレンジ予選にも間に合う筈、でしたが…。

コマ図ラリー1本目のダートは無難に通過。2本目は荒れていてショートカット指示でしたが迂回路表示の貼り紙が小さくて見落としそう。3本目が急坂で…先ず1発、轍に前輪を取られて左の法面にエンヂンガードが刺さってスタック、後から勢い良く上がって来るテクニシャンのミスコース組にパスして貰って、発進に失敗して右に倒して両面焼き…法面からは自力で簡単に起きましたが、後からタンデムで、それもブロックタイヤじゃないので登って来られたテクニシャンのライダーに起こすの手伝って戴きました~感謝です。ガソリン軽めにしてフロント荷重減らして色気出したらしっぺ返し…。

その暫く上、ガレたヘアピンで、パワースライドしてインに刺さって転倒。3年前に浅間で転がってたGS-Aの気の毒な姿が眼に浮かんで右に倒すのがやっとでした。小生のバイクが倒れているのに動揺した白いF800GS乗りの方が曲がり切れずに倒して…申し訳けないことを致しました。余裕のあるおひとりの力をお借りしてF8を起こして方向転換、発進し切れずまた倒れたのを避け切れずに左脛で受けてしまいましたぁ痛ぇ…今までダートでの怪我はレスキュー絡み…F8を見送ってようやく愛馬の引き起こし。坂の上から見直せば、冷静にスローダウンしてバイクを立てたままフル角左ターンすれば何のこともないヘアピンだったのですが、フロントタイヤに頼ってパワースライドしたのが良くありませんでした。基本に立ち戻らなければ…って後でもっと酷いことになるんですけど…

MSP吉友寿夫インストラクターはたまたま通り掛かって下さったのでしょうか、小生が堰き止めてしまったその場に居合わせた5人がかりで支えて戴いて「ご無礼します」って脚振り上げて跨って少し後退。後に石跳ばすと危険なのでクラッチ焼きつつ徐々に発進、スローダウンしてMarloweさまを待つ余裕も無く、なんとか舗装路に辿り着きました。タイムロスは意外に6分間で済みましたが、ここまで転倒3回。助け合いで切り抜けましたが、転ばなかった昨年とは事情が違います。豪雨土石流でも有ったのでしょう、どちらのダートにも拳大の砂利が撒いてあり…ライテクの差は歴然。
4本目のダート1stセクション間も無く終了というところで次チャレンジコースに行くべきか自重すべきか悩みつつ走っていたのが悪かったのです。視線が下がって直近の路面に気を取られたら案の定ハンドルを取られて左の沢に転落しそうになりました。んで膝を入れて右に逃げたら逃げ過ぎて…馬の背路から転落ブッシュに突っ込んで転倒、受身は取りましたが頭を打って脳震盪、手足の痺れが無いことを確認して立ち上がったら愛馬は蔦に絡んで動かず…
程なくオフィシャルマーシャルが通り掛って下さり「ユンボ呼びましょう」間も無く途中ストールした小生を抜いたMarloweさまも戻って来て下さって…。左に倒れた愛馬を起こしたら右に倒れかねず…倒したら間違いなくユンボですのでマーシャルの方に左パニアの上に座って戴いて周りを観察。前輪が岩を少し跨いでいて真っ直ぐ進もうとすればシフトペダルを折りかねません。

ゴルフは林に打ち込んだら横に出すのが安全ですが、この場合左に振るのは絶対ムリ。アマチュアゴルファーは決して遣っちゃいけない枝抜きショット、石川遼ならこのルート攻めるだろうなぁという30cmの隙間に幅1mのバイクを通せないか試すことにしました。

前を隔てる蔦に寄りかかって踏みつけて絡んだ蔦を引き千切って、先ずはペダルを折らないようにステアリングを左に切って右にパワースライド、フレームを岩から逃がして、次は右に切って少し前進。ステップまで岩から逃げました。
また絡んだ蔦を引き千切って、の繰り返し。おふたりに支えて戴きつつ降りたり乗ったりでは大変と思って下さり、途中から蔦を踏みつけるのまでして下さったので、Marloweさまが泥だらけに。「視線は遠く」のセオリーを破ったばかりに酷い思いを…本当に申し訳けないことをしました。

それにしても自力?脱出でユンボを待たずに済みましたし、リアブレーキローターに蔦が絡んだ位でほぼ無傷。Adventureってホンとに丈夫です。でも可愛そうなことしました。クッションになってくれた蔦を引き千切り踏み付けて草木にも申し訳けないことをしました。外傷なく自走出来るように助けて下さった山の神様にも感謝致します。
マーシャルの方にせめてお名前だけでもと申しましたら「仕事ですから」って。深々頭を下げることしか出来ませんでした。
写真は脱出後。右奥にいらっしゃるのがマーシャルの方。なんでもない緩斜面を下っていて沢に眼を遣ったのが大失態のきっかけです。この愛馬後方の緑の中にすっぽり埋まっておりましたので、よく脱出出来たものです。ここでタイムロス27分間。

セクション2ndは自重して、というか意気消沈してレギュラーコースをトロトロ下って清流に心洗われて、道の駅「飛騨街道なぎさ」で休憩。Marloweさまの勧めでスポーツドリンクで補水。スキルチャレンヂ会場に急ぎます。コマ図通りに走っては間に合いそうにありませんでしたのでオケジッタスキー場跡地まで国道を迂回。
予め郵送されて来たTimeScheduleシートに予選は15:30までって明記されていましたのに「15時終了です」って参戦を断られました…残念ですが良かったかも。ヘロヘロで頭から谷側に転んだら怪我ですからね。

山田純さまがMarloweさまに気付いて下さって記念撮影「2011 Japan GS Challengeに行ってきました」のお写真を撮ったのは小生です。左のゼッケン92がMarloweさまの2007年式、右のが山田純さまのDOHC2010年式です。
山田純さまも他のMSPインストラクターの皆さまも小生の体調を心配して下さるほど近しくして下さるのですが、何となく同じフレームに写り込むのは畏れ多い気がして遠慮(笑

キャンプ場に戻ってMarloweさまが、小生がフロント21インチ化を思い切ったきっかけを作って下さった大阪のELFmotorradのオーナーFさまにも引き合わせて下さり…

キャンプサイトに戻って就寝準備してましたら雑誌BMW BOXER JournaLの取材を受けました。フェンダーに泥が詰まったらロック転倒しそうなアホなカスタムしてるのに目が留まったらしいです。周りにはもっと気合の入った方々が沢山いらっしゃいますのに。

スキルチャレンヂファイナル観戦。BravoBravaコールしてましたら山田純さまと眼が合って、三橋淳さまともお話し出来ましたし、ブッシュ脱出を手伝って下さったマーシャルさまにもお会い出来て最敬礼。昨年のファイナルよりもパワーアップしてます~走りたかったぁ、ムリムリ。白馬のゲレンデ登るよりも余程難しいコース設定です。でも来年こそはファイナリスト!毎年言ってます(笑

そうこうしている内にtwitterフォロアーおふたりがMarloweさまを見つけて声を掛けて下さいました。@ds250queenのMoco OhbayanさまはDucatiST4乗りの旦那さまを家に残してソロで初参加。@toh3のトウさまは参加経験ありでしたがやはりソリストでした。おふたりとも気合い入ってますね~。

MotorradCentralの仲間は皆さま気の置けない方ばかりですので夕食の席をご一緒に、チャリティオークションで盛り上がった後は三橋淳さまに昨年スタックした時の脱出方法をご教示戴いたお礼を申し上げたり、山田純さまに小生の体調について報告しましたり。
ツイ友おふたりもキャンプサイト呑みにお誘いしておりまして、戻りましたらキャンプネタでも盛り上がり…。

ランタン煌々と焚いて何してるんかなぁ思ってバイク置いてあるスペースに行って見ますと、呉に転勤して再会を喜びあったF650GS乗りのNさまがチャリティで落札したばかりのナックルガードを取り付けてらして、って作業してるのは最近ハーレーショップから異動なさってクラッチ交換の姿を「鶏ガラ」って表現したりで小生お気に入りのメカニックIさまなんですけど…チョイとばかり手伝うことにしました。
例年何か作業するには小生のトップケース開けて工具披露するんですが、今年はディーラーピットからトランポに工具満載してらして何の気兼ねも要りませんでIさま最高です!

それにしても本名も存じ上げない方々とオフ会でもないのにイベント会場でお会い出来るって~良い時代になったものです。零時を廻ってお先~して爆睡。コットに寝そべるのが辛い位の筋肉痛。何せ介助して戴いたとは言え日に4度も300kgバイクを起こせば腿パンパンですわ。


06/05
朝食を済ませてゴミ出ししたら昨日ヘアピンでレスキューして下さった吉友寿夫インストラクターにお会いして改めてお礼を…。Marloweさまが「帰って来たヨッパライ」さまを見つけられてご挨拶。面識無いのにパニアのステッカーとオーナーの体型で迷わずヒットってのが凄いです。
2日目のコマ図を御手製弁当箱に準備なさったMarloweさまに「今日ダート走ったら生きて戻れない気がするんで、お戻りになるまでキャンプサイトで寛いでますから」って申しましたら「愛猫ひとりで留守番させているので早帰りします」って…

昨年まで20年間以上現役だったmont-bellのMoonLight1は組み立て5分撤収10分でしたが、SnowPeakのTraiLTripper2は快適な分だけ撤収に時間がかかります~って言い訳けなんですが…何をするにも直ぐ息が上がってしまって律速段階は毎度小生になってしまいました…CentralのK店長とメカニックIさま撤収もお任せし切りで、反省です。

嗚呼野麦峠を越えて国道19号~361号を経て伊那IC手前のコスモで心も満タンにして貰ってエア充填、中央道に乗りました。双葉SAで休憩すれば丁度@ds250queenのMoco Ohbayanさまにお会い出来たようですが、八ヶ岳西の原PAで補水を済ませましたので、渋滞が始まる前にと先を急ぎました。

富士吉田で吉田うどんを召し上がると仰るMarloweさまに後ろ髪引かれつつ大月JCTで再会を約して、談合坂から小仏トンネルまでの15km渋滞に突入。トンネルを煌々と照らしてしまえば渋滞緩和なんでしょうが、登坂と先の見えない恐怖でスロットルペダルを緩めてしまうのはムリも有りません。

ナビは首都高走れと案内しますが、圏央道に廻って狭山PAで遅い昼食。御稲荷さんを頬張ってキツネ饂飩を啜り、豚トロミニ丼にトロロを混ぜて掻き込み…どんだけお揚げが好きなの~って突っ込みは無しで…流石は茶処、給茶機のお茶も旨いです。

関越の渋滞は新座料金所~練馬ICまででした。第1走行帯がビッシリでしたので外環料金所が渋滞しているのかと思いきや、殆ど大泉方面で…首都高箱崎JCTみたいに左右に分岐が有れば渋滞緩和なんですけど…今更ムリですね。

拙宅に着いて荷物を下ろしてCentralに戻ってシリンダヘッドプロテクタとパニアケースを板金している間に下周り点検して貰おうかとも考えましたが、思いの外疲れていて無理すると僅か12kmで事故っては救いようが無いので愛馬には申し訳けないけれど日延べしました。

心配して下さっているだろうなぁ方々にメール送って電話して爆睡。ダートは無謀なとばし方さえしなければ死んだりしない、ってのを実践出来ましたけれど、今回も生かされて無事に自走帰着出来たことに感謝です。全身が痛いので様子観て検査ですね。プロテクタのお蔭で左脛以外は単なる筋肉痛だとは思いますが、血液凝固抑制剤を内服していますので、1箇月後にCT撮って慢性硬膜下血腫の有無だけ確認しませんと。ヘルメットが小傷だけでしたので尚更念には念を入れませんと。

今回レスキューして下さった方々、重ねて御礼申し上げます。次は白馬のゲレンデアタック。「去年はまぐれだったのね~」と言われないためにも無事に登り切りたいです。
走行距離は1003kmでしたが濃い3日間でした。

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