2010/05/05

2010/5/01 大切な仲間が事故で死ぬところでした

2010/5/01
大切な仲間が事故で死ぬところでした。

ディーラーMCの最も若い顧客、20歳のSIくんは短期間でかなり巧くF650GSを乗りこなすようになっていました。
先日のディーラーツーリングで細いワインディングを小気味良く駆け抜けて他のメンバーからも褒められていたのはコツを仕込んだ者としても誇らしく思いました。

そろそろ慣れによる事故が心配だね、って言っていた矢先。
5/01の19時過ぎに一度お会いしたことの有るお母上から電話が有りました。
事故に遭ったと直感しました。
右手首の亀裂骨折だけなら良いが事故の前後の記憶が飛ぶ程に頭を強打したので内臓障害と併せて命に別状無いことを確認するため入院を勧められたとのこと。

東北自動車道の築館ICまでJAFに移動してもらった事故車を撤去するにはどうしたら良いかとの相談でした。
直接BMWのエマージェンシーサービスに連絡しても車体番号など判らなければどうしようもないので、閉店時刻は過ぎていましたがディーラーMCに連絡。
折り良く電話に出てくれて、その晩の内に引き揚げられることになりました。

入院先は栗原中央病院。
拙宅からは400kmです。
バイクのことも気になっているだろうし凹んでいる若者を励ましに行くことにしました。
元気だったらサッサと引き揚げて平泉の毛越寺でも見て気仙沼で食事して1200km位走ろうかと。

5/02_0825拙宅を出て一旦給油して出発。
東北道は仙台まで延べ100km渋滞でした。
すり抜けましたが相対速度は40kmphを超えないように。
40kmphからなら2車長分で停まれますから急な車線変更にも対処出来ます。
途中血気盛んなSS3台を追走して少しだけ時間を稼ぎましたが、あとは安全走行。

仙台泉ICそばレッカー業者のストックヤードに連絡して写真を撮らして貰います。
身近なひとのこんな事故車は初めて見ます。
フロントフォークはインナーチューブがスパッと切れて前輪は脱落。
両面焼きどころか前転したらしくテールまで折れています。
サブフレームも大きく左に曲がっていて無事なのはトラスフレームに守られたエンヂンブロックとリアアームタイヤホイルだけかな、という感じ。
オイルパンとリアタイヤで立ってました。
ご自慢のジュラルミン削り出しのミラーもお気に入りのマフラーも無残。
良く死ななかったものです。
1335に再出発。
渋滞の東北道を避けて国道4号線を北に向かいます。

1430病院に着くと本人は眠っていて、ご両親が迎えて下さいました。
脳震盪の後遺症か食欲も無く傾眠だとか。
口の中を切ったのか左頬が脹れている他外傷は見当たりませんが脳浮腫や髄液漏が心配です。
ご両親と事故の詳細と今後のこととを話しましたが、内臓破裂も有り得る事故で軽傷で済んだことを喜びあいました。
起こさずに帰ろうと思いましたが、お父上が気遣って下さりご対面。
事故車の写真を見せて、命を拾ったことを実感して貰いました。

なんやかやで1650まで病室に滞在して、さぁて毛越寺は拝観時間帯を過ぎています。
真東に太平洋まで出て仙台から高速に乗ることにしました。
県道172号のタイトコーナーと三陸の海岸線を堪能しますが、太平洋を見て直ぐにあたりは闇に。
どこにも走り屋さんは居るもんです。
先に行かせて2車長位空けて追走。
前の車は何だか様子が変です。
こっちはステップ擦ることもなくグリップ走行しているのに、テールスライドしています。
タイトコーナーからの立ち上がりでズルッと滑って待避所にピットイン。
畑に落ちていたら救出しなくてはなりませんから幸運でした。
どんなサスセッティングしてるんでしょうかね。
それともタイヤが安物なのでしょうか。
TouranceEXPってオンに振ってあるだけのことはあります。

調子に乗って走ってますと牡鹿半島で小鹿を2頭轢きそうになりました。
野生動物保護も大切ですが、小鹿と言っても腰高ですんで当ればこちらも大破ですから慎重に。

下道200km程を4時間弱で一気に走破してGS-Aも私も空腹。
松島に差し掛かったら先日菅生で本田主催の試乗会に出展していた「利久」が有りましたので、店ではどんなものかと。
極く普通の牛舌ですが悪く有りません。
先で33L給油して準備万端。
2230仙台東で高速に乗ろうとしたら飲酒検問で免許証の提示を求められました。
左に寄せてグローブを外してウェアのファスナーを開けます。
IC入ってるんだからピピっと確認出来るようになりませんかね。

しかし笑顔が優しくて人懐こい巡査でした。
なんでも最近免許歴の浅いハーレー乗りが自爆で死んだとかで2輪運転者の免許歴を確認して休憩を促すんだとか。
埼玉までノンストップで帰るようなことしませんよね、って念押されましたが、ここまで4時間無休で走って来たので、そこは自重しますわ、と。

東北道に入ると小型車が追い越し車線内を蛇行しています。
サスもタイヤもショボイんでコーナーリングフォースに耐えられないの解ってませんね。
左から抜いて少し怖い思いをさせて差し上げたら大人しく左に寄りました。
中央分離帯に接触したら周りを巻き込んで大事故ですから自重して貰いたいものです。

安達太良SAで休憩。
気温6℃。
まだまだ大型連休中は侮れません。
南下して暖かい処で休憩することにしました。
一枚薄着をして来たので、寒くなって体が堅くなって来ました。
9割を以って半ばとする佐野SAでラーメン食べて体を温めました。
995km走って拙宅に着いたのは0330
施錠してホッとしたのは4時でした。
無事故に感謝です。

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