2011/01/24

2011/01/24 タイヤの磨耗について考えます

2011/01/24
タイヤの磨耗について考えます。

TouranceEXPはライフが短いと言われて実際どの程度か計算してみました。
どれだけ寝かしているか走り方で相当減り具合変わりますがイメージ的には長距離移動7割峠3割でしょうか小生。

走行距離は…
ショルダーのスリップサインが先に出るのはサーキットでも走り廻らないと現実的でないので…
クラウンセンター残溝計測2011/01/23Odo73,934km
途中KarooでGSChallenge918km、白馬825kmの計1,743km走ってます。
EXPはフロント2010/01/22装着Odo55,476でしたので16,715km
リア2010/4/28装着Odo60,420でしたので11,771km走った計算に。

溝は…
自動2輪車用タイヤのスリップサイン高さは0.8mm
新品の溝は店頭在庫車輌のOEMタイヤを測らせて貰いました。
フロント110/80-19外径659mm溝深さ4.6mm
残2.25でしたので2.35使用済み、使用限界3.8mmまで残り1.45mm
リア150/70-17外径642mm溝深さ8.6mm
残4.2でしたので4.4使用済み、使用限界7.8mmまで残り3.4mm

考え方…
タイヤは減れば減る程減りが速くなるので計算が難しいですね。
正確には積分して級数を求めないと予測出来ないようですが、そんな高等数学小生にはムリなのでザックリ予測してみます。
タイヤはロックしてフラットスポットが出来るような場合を除けば、旋盤で回転させた素材に刃を当てて直径を減らすように削り取られるのではなく、滑る時に徐々に減って行きますので、外周が線形的に減って行くと考えてみます。

で概算してみますと…
フロントタイヤは新品で外周が659πmm、今659-2.35×2=654.3π、使用限界が659-3.8×2=651.4π
4.7πmm減る内に16,715km走った訳ですので7.6πmm減るまでには27,029km走れることに。
リアは新品で外周が642πmm、今が642-4.4×2=633.2π、使用限界が642-7.8×2=626.4π
8.8πmm減る内に11,771km走った訳ですので15.6πmm減るまでには20,867km走れる計算。

BattleWingもAnakeeもフロントは寿命まで履かずに棄ててしまいましたがリアだけ履いたContiTrailAttack然り、小生の走り方なら銘柄に依らずリア寿命はほぼ2万km
タイヤの寿命は外径に比例すると考えた上の計算が乱暴過ぎるとしてもTouranceEXPもリア2万kmは走れそう。
フロント3万kmはチョッとムリそうですけど…元々溝が浅いので早く換えたくなりますがリアと同時交換で安全保てそうですね。

但しこれら皆デュアルパーパスタイヤのお話。
120/70-17PilotRoad3は外径600mmですから外周は110/80-19タイヤから9%も小さいですしコンパウンドも柔らかいので1万km走れれば良いや位に考えておきませんと…

こいつどんな運転したらこんなにタイヤがもつんだよ?ってお考えの方も少なくないと思います。
R1200GS-Aは1人2人乗車に荷物満載の場合に応じて適正空気圧が指定されていますがフロント250リア290kPaのところ前後300kPa充填して走ってます。
接地面積が減る分だけグリップは悪くなりますが、雨で滑った先のアスファルトに再度グリップする瞬間に排水するのにタイヤの変形が少ない方が好都合なのです。
タイヤはヒステリシスロス(変形損失)でグリップもして喰い着く直前と開放直後の瞬間的滑りで減るそうなので、タイヤの変形を少なくするために空気圧を上げるのが効果的。

逆に空気圧を適度に下げると掴みが良くなるのはキャラメルタイヤの溝に挟まれる土をイメージすれば想像に難くないでしょう。
サーキットでタイヤが温まって空気圧が上がるのを想定して走行前に抜くのもこのためですね。
但し事故らないように適性空気圧を逸脱する場合は自己責任でお願いしますね。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

MetzelerのTourance EXPですが、
昨年の途中からType Mというモデルに名前が変更され、
サイズによってはマイナーチェンジが行われています。

ご存知でしたか?

ViveLaBibendum さんのコメント...

匿名さま
コメントありがとうございます。
すっかり忘れておりました。
只今確認しましたところリアはMでフロントは無印でした。

ドイツ本国にはコンパウンドを多少硬くしたロングライフタイプMと新発売の際のコンパウンドのままの無印と2種類販売されているそうですが、日本ではEXPは減りが速いと酷評されていたのでグリップ商事は在庫の無くなったサイズから全てタイプMのみ輸入しているそうです。
タイプMが新発売された際に確認したことですので現状無印が商品として流通しているか否かは存じません。

自分の運転ならフロント3万リア2万kmで寿命と認識しておりますが、フロントの減りが多少速かったのは無印だったからだとすれば説明がつきます。
合点が行きました。
ご指摘ありがとうございます。

因みにグリップ商事が輸入をやめたグルービングの細かい無印TouranceとEXPタイプMとがコンパウンド同一か否か小生には調べる術がございません。
ご存知でしたらご教示賜りたく存じます。

今後共どうぞ宜しくお願い申し上げます。